国際指導者研修会報告 2018年7月22日〜23日

東洋はり医学会

 

国際指導者研修会報告

全国的に猛暑の中、7月22、23日 東京グランドホテルにて国際指導者研修会が行われました。全国から150人以上が集まり、神奈川支部からは、鈴木仁支部長、鈴木敏副支部長、森田さん、近藤さん、佐藤の5名が参加しましました。

この研修会は、個々の技術向上よりも、後輩への指導技術の向上がメインのカリキュラムになっていて、普段の本部会や支部会では行わない特別なものになっていました。

自分の技術を高めるのは臨床や練習、先輩に教えてもらえばいいのですが、「教え方を身につける」というのは経験が少なく難しい話です。それだけに、今回の研修はヒントやアイデアが沢山盛り込まれていて、非常に有意義な時間になりました。

実技内容は、補瀉の手法、取穴、小里方式です。
一班5~6人で班長や刺鍼者、受鍼者、検脉者が入れ替わるようになっていて全員がそれぞれの役を行い指導します。

基本刺鍼では脉に変化を出すだけでなく、何が足りないか、どのような指示が必要かを班内でディスカッションします。他の先生方の言葉の使い方、表現の方法などは勉強になりました。

取穴では標準位置の確認として目隠しで取穴しました。晴眼の人はいかに視力に頼っているか、触覚所見を使っていないかが分かり、面白いトレーニングだと思いました。

小里方式では、刺鍼者に対して素早く的確に指示できることを目標にして練習しました。監視役というのを設け、良い指導が出来ているかを一歩外からチェックしました。客観的に見ることで、良い悪いが新たに見えてきました。また、ほかの先生方の指導の仕方を見ることが出来て大変参考になりました。

 

個人的には検脉力の向上を目的に参加しました。指導するにあたり検脉にて的確にアドバイスすることが、脉診を掲げる本会の指導者として必要不可欠だと感じているからです。脉の変化を捉え、問題点を見つけ、言葉にし、指導する。意識して取り組んでいると少しずつ感じれるようになり、他の先生方と同じ言葉が出てくるようになり成果を感じられました。

次回の支部会から、皆さんが支部会で一日一つでも持ち帰る事が出来るように、レベルの高い指導を心がけていきたいと思っています。

そして今度は、自分の実力を高める為にもぜひ多くの方が指導者研修会に参加して指導方法を学んで頂きたいと思います。

最後にお忙しい中、この研修会を企画、実行していただいた先生方に感謝します。ありがとうございました。

以上

52期 佐藤邦朋

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